1月〜4月にかけて乳幼児の急性胃腸炎の最も主な原因がロタウイルスによる感染症です。急性胃腸炎だけでなく、合併症として脳症を引き起こすことがあります。小児急性脳症の原因の3番目がロタウイルスなのです。現在このウイルスに対し、2種類のワクチンがあります。ロタリックスとロタテックです。それぞれ一長一短があります。どのワクチンを接種するかは、ご自身で決めることになります。
ロタウイルスワクチンの比較 | ロタテック | ロタリックス |
ロタウイルス株 | ウシ、ヒト | ヒト |
効果があるウイルスの血清型 | G1、G2、G3、G4、 P[8] | G1、P[8] |
ここ10年間日本で流行した血清型から見たカバー率 | 約100% | 33%〜 |
接種回数 | 3回 | 2回 |
1回量 | 2ml | 1.5ml |
嘔吐時再投与 | 不要 | 量が多ければ再投与 |
推奨初回接種日 | 15週未満 | 15週未満 |
胃腸炎としての副反応 | 約10% | 約5% |
終了までの総費用 | ほぼ同じだがやや安い | ほぼ同じだがやや高い |
ロタリックスを受ける方は「ロタウイルス胃腸炎予防ワクチンの接種をご希望の方へ」を読んだ上でご予約ください。ロタテックを受ける方は「ロタウイルスワクチン(ロタテック内服液)の接種を希望される方へ」を読んだ上でご予約ください。