1.麻しん・風しんについて
麻しん
麻しんは、はしかとも呼ばれ、麻しんウイルスに感染することで発病します。
麻しんウイルスに感染すると、10~12日後に発熱、せき、鼻汁、めやに、発疹などがあらわれます。最初の3~4日間は38℃前後の熱が続き、一度おさまりかけたかと思うと、また高熱と発疹があらわれます。高熱はその後3~4日で下がり、発疹もおさまります。
中耳炎や肺炎を合併することがあり、脳炎は1,000人に1~2人の頻度でおこります。また、麻しんにかかって数年後に、知的障害やけいれんがおこる亜急性硬化性全脳炎がまれにあらわれることがあります。
風しん
風しんは、風しんウイルスに感染することで発病します。
風しんウイルスに感染すると、2~3週間後に軽いかぜ症状があらわれ、発疹、発熱、リンパ節の腫れなどがあらわれます。発疹も熱も3日でおさまるので、三日はしかとも呼ばれています。
合併症として、脳炎や出血しやすくなったり血が止まりにくくなる血小板減少性紫斑病をまれにおこすことがあります。
大人になってから風しんにかかると重症になります。妊婦が妊娠早期にかかると、先天性風しん症候群(心臓病、白内障、難聴など)の赤ちゃんが生まれる可能性が高くなるため、注意が必要です。
2.MRワクチンの効果
このワクチンは、麻しん・風しんの予防を目的として接種されます。
MRワクチンを接種することで、麻しん(はしか)、風しん(三日はしか)に対する抗体ができ、かかりにくくなります。
3.MRワクチンの接種スケジュール
・第1期と第2期にそれぞれ1回、合計2回接種します。
・このスケジュール中に接種を受けられなかった場合は医師に相談してください。
・任意接種として受ける場合は医師に相談してください。